iPadの”活用”といっても中身は…

特別支援学校の「iPad利用率が上がりました」
と聞いて、何を思いますか?

ICT支援員としては、単純に”わーい!やったー!”と
喜べるわけではありません

あくまでも仮定としてお話しておきますが

もし、iPadで使っているアプリや機能の大半が
カメラ、インターネットだったとしたら…

それは、ただ単に
使用する機器が変わっただけです

デジカメ→iPad
パソコン→iPad

これでは、iPadの利用率が上がっていても
本当に有効活用しているとは言えません

「写真を撮る」
「インターネット検索する」

している行為/活動は、機器が変わっても同じ
ですが、その行為/活動の前後が重要なポイントなのです

例えば[カメラ]
☆スイッチを押すことができる→iPadで「写真を撮る」
☆iPadで「写真を撮る」→[Keynote][iMovie]写真/動画加工アプリなど
撮影した写真を他のアプリで使用する
☆メモの代わりにiPadで「写真を撮る」=いつでも見ることができる

例えば[Safari](インターネット)
☆ひらがな50音キーボードが使える→iPadで「インターネット検索する」
☆iPadで「インターネット検索する」→[Pages][Keynote]などを使って
情報をまとめ、発表することができる
☆音声入力や読み上げ機能が使えるiPadで「インターネット検索する」
=持ち運べるので、どこでも使うことができる

上記は、ほんのごくごく一部の例にすぎません

特別支援教育の場合は特に
”だれが使うのか””どう使うのか”によって
iPadの活用方法は10人10色、100人100色になるはずです

特別支援学校の「iPad利用率が上がりました」
で、一体その中身は?

数値だけでは測れないものがあることを
身に染みて知っているのは
現場の熱心な先生と、ICT支援員だけなのでしょうか?