iPad or Windowsタブレット?

教育相談の場でたまに出てくる質問が、「タブレットを導入したいけども、WindowsタブレットとiPadのどっちがいいでしょうか?」というものです。

障がい種によって取り組みたい内容、やりたいことは違ってきますから一概にどれがいいとは言えません。

というわけで今回は視覚障がいに限った話をしたいと思います。

まずここで考えたいのが、タブレットで何をしたいか?ということです。

視覚障がい教育でタブレットを活用するとしたら、まずカメラ機能の活用が考えられます。あの大画面で撮影した画像をさらに拡大したり、加工したりできるのは何より魅力です。

その点では圧倒的にiPadのカメラのほうが使いやすいです。画質も良いですし。

また、デジタル教科書が平成31年4月から正式に認められました。デジタル教科書のデータを入れて持ち歩くならどちらがいいか?ということです。弱視教育に関わったことがある方ならご存知と思いますが、紙の拡大教科書って持ち運びが大変なんですよね…。文字が大きくなったので本体が大きくなるか、分厚くなって複数冊に別れたり。

ということで、筆者の意見はタブレットとして使うならカメラ機能の優秀さやアプリの種類や機能などでデジタル教科書への対応がしやすいという点でiPadです。

視覚障がい分野ではタブレットとパソコンは分けて考えるべきでしょう。なのでタブレットならiPad、Windowsは物理キーボードがついたパソコンとしてはっきり分けて考えましょう。それぞれで得意分野が違いますから。Wordでの文書作成やExcelで表計算をさせたいならそこはWindowsのパソコンでしょう。実際、iPadで長文を打ったり表計算はストレスがたまりますから、そこはパソコンの出番ですからね。