”自分に合った方法を選んで使う”ために必要な場面の設定

小学校4年生にCanvaの使い方を教えたら、たった数日でメッセージカードを作って先生に提出まで完了出来るようになっていた。
はじめに教えたことは、テンプレートや素材の検索と使い方、テキストの追加や編集、素材やテキストのサイズや位置調整、戻る、「教師に送る」、TOPの画面に戻るくらいの本当に基本中の基本だけ。
これだけで楽しそうにCanvaを使っている子どもたちを見ると、私たち大人のように難しく考えなくても”とりあえず、さわってやってみる”で良いんだなと思う。
きっと他にもいろいろと編集できることを見つけて、さらにCanvaを使うことが楽しくなっていくのでしょう。
もちろん事前に生成AIのことや「共有」等に関する危険性についてもお話しています。

小学生がメッセージカードをCanvaで作る??と思われるかもしれません。私も一瞬だけ、もらう大人は”子どもの手書きのイラストやメッセージの方が喜ばれるのでは?”と思いました。
弊社のICT支援の基本の1つに(特別に制定したことはありませんが)”可能性をひろげる”ことがあります。
一旦全員がデジタルツールであるCanvaに取り組んでみることで、その先に”一人一人が自分に合った方法を選択できる”未来があると思うのです。

イラストや絵を書くことが得意な子は1人でどんどん書いていくだろうし、見本があれば描ける子はインターネット検索や画像生成も参考にできるでしょう。
そもそも手書きが苦手だったり、時間がかかる子にとってはICTを使った方が良い場合もあると思います。

全員が同じ方法で平均的にできることを目指す時代ではなくなったと思うのですが「”一人一人が自分に合った方法を選択できる”場面を作る」大人側の意識改革がまだまだ追いついていないと痛感したのでした。
何せ私も”手書きの方が喜ばれるのでは?”と、頭の中に”架空の人物”の意見が自動的に出てきてしまうのですから…