まだまだ、GPS(GNSS)は発展途上なんだな

従来のGPS(GNSS)システムでは電波干渉や天候、様々な要因により、必要なときに正確な位置ができない場合がある。
ある工事会社さんのシステム開発時、正確な位置を示さなければならない状況で
位置情報が狂ってしまった。原因は、電波干渉などの電波系の障害であった可能性が大きく
その地域外では、正常に動作している。

GNSS+RTK測位の精度レベルでは以下のようだ
| SBAS         | 2メートル誤差以上の誤差
| RTK Float | 2メートル ~ 数センチ
| RTK Fixed | 数センチ未満
RTK Fixedがとても良くそのステータスにならなければいけないが、
そのうち 電波干渉で、RTK Floatになってしまう現象がその現場で多かった。

古くからGPSを活用した開発が多くあり、我々の使用下であれば
例えばGoogleMapのナビなど、多少のズレであれば
ほとんどのところ無視できていたが、(cm)や(mm)単位といったスケールでの確実な位置管理では現在でもとても難しい。
GNSSのみちびきは現在 cm級の誤差まで測定できるようになってきている。
(RTK測位をしてcm級)
しかし、どうしても電波干渉には弱いようだ。

そこで、近年「低軌道即位衛星」というものが開発されている。従来の衛星よりももっと高度の低い
高さで位置測定を行う衛星である。

この衛星があることで、従来より苦手としていた電波干渉に強く必要なときに必ずその位置をリアルタイムで出すということが
高く実現可能になってくる。(それでも100%ではないが、それに近づいてきている)
また、自動運転やロボットなどの位置測定の信用性が向上し、位置測定をしようするシステムは扱いがとても良くなる。

まだまだ、GPS(GNSS)は発展途上なんだなと痛感した。