情報モラルの授業に見える子どもたちの考えていること思っていること

インターネット・SNSの使い方や危険性などを、児童生徒に伝える情報モラルの授業をサポート(時々担当も)することがあります。
授業の最後に児童生徒に自分で決まりやルール、自分にできることなどを考えて、発表または提出してもらうことって、よくあると思うのです。

様子を見ていると「長時間ゲームをしない」「課金をしない」「人を傷つけるようなことを書かない」など”~しない”や”~ない”といった否定型で、しかも断言する言い方がたくさん出るときがあります。
普段見ているポスターやおたよりなどに、標語としてこういった言葉が並んでいるせいもあるかもしれません。大人から直接聞いているのかもしれません。

なので、サポートに入っているときは、それって実現可能なこと?大人になってもしないの?と、子どもたちにチャチャを入れます。
すると「ゲームは寝る2時間前まで」「家の人に相談する」「投稿する前に一旦落ち着いて見直す」など、より具体的に細かく行動の部分に着目した意見が出てきます。
何をしたらよくないのか?を知り、じゃあそれをやーらない!ではなく、反対にどうしたらよいのか?を考えるきっかけになるようです。

最近の標語や情報モラルは”~しない”ではなく”~しよう”というポジティブな形に変わってきていますが、たしかに否定型よりも現実的な行動指針になりやすいかもしれませんね。
授業や講義の最後に、聞いてもらった人に”どこにゴールしてもらうのか?””着地点をどこに置くのか?”を今まで以上に意識したいと思いました。