訪問型のICT支援員でICT機器を使う授業のサポートに入ることが多いため、児童生徒1人1人の普段の様子は基本的にはわかりません。
そのため”先生の話を聞いておらず、タブレットばかりかまっている””ローマ字入力ではなく音声入力を使っている””タブレットで全然違うことをしている”といった様子をみかけても、その場で直接その子どもに声をかけることはほとんどありません。
なぜなら、単純に”その子どものことや背景を私はよく知らないから”です。
もしかしたら”授業前に先生に注意されて機嫌が悪い”のかもしれない。
”入力したいことがたくさん頭の中に浮かんでいるのに、タイピング速度が追い付かない”のかもしれない。
”しばらく休んでいて、久しぶりに登校した”のかもしれない。
気になったことは、その時や授業後に先生と情報共有をしますが、基本的には担当の先生に判断をお任せしています。
ただ、タブレットの扱い方や操作に関することだけは、その場ですぐにICT支援員が言うようにしています。
タブレットの設定をやたらかまっているとか、カメラで連写しまくっているとか、お友達の顔写真に落書きしているとか…よく見かけるやつですね。
そんな時は…設定をかまうと使えなくなる機能がある、連写するとデータが増えて写真が撮れなくなることがある、大人が顔写真に落書きすると警察に捕まることがあるといったように、できれば具体的な理由を付けて伝えるようにしています。
先日、一緒に授業に入ったICT支援員に”こういう時、注意しないんですか?”と聞かれて、あらためて考えてみたら…
いつからか自然と、自分の中でこういった線引きをしていることに気がついたのでした。
