「インターネット上の情報には”発信者の意図”があるので、その意図を理解した上で情報を活用すること」と、高校情報Ⅰの教科書の最初の方で学びます。
情報モラルやSNSの使い方といった授業でも同じようなことが言われているので、小学校の時から聞いているという人もすでに少なくないのかもしれません。

ところが…インターネットで検索した結果や日頃耳にする言葉や出来事について『情報には”発信者の意図がある』ということを、意識している人はどのくらいいるのでしょうか。

インターネットで「ビタミンD 効果」と検索してみると、たくさんの情報が出てきます。
知りたいことは「ビタミンDを摂取すると、身体にどのような作用・効用があるのかな?」ということなので、まず「ビタミンDには…」という文字や文章に目がいくと思います。

主な効果についてわかった後、もしかしたら関連キーワードに「ビタミンD 効果 髪」という文字を見つけて”髪にも良いの?”とリンクをクリックしてしまうかもしれません。
その前に…調べたWebサイトは、どこが運営しているサイトでしたか?誰が発信している情報でしたか?

例えば最初の「ビタミンD 効果」だと1ページ目に出てくるのは、製薬会社、栄養・医療関係がほとんだと思います。
「ビタミンD 効果 髪」では、サプリ、美容系でしょうか。

インターネット検索では、情報の発信者と受信者が直接会話をしているわけではありませんが、実はお互いに意図をもってやり取りをしているのと同じなんです。
発信者の意図と受信者の解釈、コミュニケーションと同じですね。

無意識に受け取っているたくさんの情報には、どのような意図が隠されているのか?
時々、立ち止まって考えてみる時間も必要です。

(今回の記事はオブラートではなく、ぎょうざの皮に包んでみました)

投稿者 るるるん♪

医療福祉系OS搭載のため、個別支援・個別援助の視点がベース。 主に特別支援学校と小学校を担当しているICT支援員です。 社内ではICT支援事業全体の取りまとめもしているので、時々ですが中学校、高等学校にも出没します。よろしくお願いいたします。