ICT支援員、ICTサポーターには学校常駐、滞在型と訪問、巡回型があると思いますが、弊社は基本的に訪問型のICT支援員です。
1つの学校に常駐するタイプのICT支援員は、児童生徒や先生方と共に一日を過ごすので、児童生徒一人一人や学校の様子などを詳しく知ることが出来たり、突発的な対応もできるので内心「いいなぁ~」と思うところもあります。私の性質的に”毎日同じ場所に行く”ということが苦手なので、ある意味ないものねだりですけどね。
訪問、巡回型のICT支援員は関わりが広く浅くなってしまう反面、学校や障がい種によるICT活用の違いや様々な授業実践に多く触れることができます。
Canvaを使う授業の支援に今年だけで何校、何時間入ったことか…そのおかげでCanvaだけをとってみても、気付けばいろいろなパターンの活用提案やサポートができるようになっています。
小学校中学年、45分授業でお礼状を作る。小学校の委員会で動画を編集する。中学校、高等学校でプレゼンテーションを作る。知的障がいの中学部でチラシを作る。肢体不自由の高等部でポスターを作る。
それぞれサポートの仕方や範囲が違うので、同じツールを使った授業でも全く異なった支援になるのが、入っていて楽しいところ。
滞在型と訪問型、それぞれにメリットデメリットがあると思いますが共通するのは、どちらにしても契約が続く限り学校との関係が続くため、移動がある先生方より長くいる存在になること。
担当している学校のGIGAスクール構想スタートからの変遷を、誰よりも知っている存在なのではないでしょうか。
それとICT支援員の得意分野やタイプにもよりますが、生成AIに仕事を奪われないように授業支援などリアルな体験や実践を積んでいくか、機器の準備や設置、管理など実際に人が動かないと出来ないことをやるか。
どちらにしても、極めたもの勝ちというところでしょうか。しかし、教育現場の実務経験って教育以外で役立つものがほとんどないという現実…