完璧には、まだ遠い

技術は日々進歩すると言われている。
そうなれば全て発展途上ということになる。
ならば、何をもって完成とするのだろうか。

 

さて。
自動翻訳を活用したことはあるだろうか。
かつて私は、英語の課題をまるっと自動翻訳に頼ったこともあるが、即座にばれた。
なぜ、というかやはり、自動翻訳には自動翻訳らしさが垣間見えるときがある。

時は2015年のこと、日本某所のうどん・そば屋で起こった出来事だ。
外国人観光客が増えてきたので、このお店でも外国語のメニューを導入することとなった。
その際利用したのが自動翻訳である。
お店の人は、インターネットのことが分かる人に英語と中国語の翻訳をしてもらい、それをメニューとした。

ある日、台湾人観光客から指摘を受ける。
メニューの翻訳がおかしい。と
どんな翻訳内容だったかは想像にお任せするが、どうも口に出すのも…な言葉になっていたそうだ。

 

10年も前の話ではあるが、今でも起こらない、とは限らない。
翻訳の精度も上がりつつあるが、やはり最後は人の目で確認する必要がある。

誤訳の最たる原因として、機械は文脈を理解していないことが挙げられる。
機械は「文」より「単語」でしか言葉を捉えていないので、誤訳をしてしまうことがある。
特に、うどんやそばを食べ物であるとも認識できていない事や
同音異義語(日本語は特に多い)の存在も誤訳させる可能性をもつ。

要するに日本語が難しいのは機械でも同じということだ。
精度を上げても完璧にはまだ遠い。