ワンフォーオール

「我々はワンチームである」というのは、どこかで聞いたことがあるフレーズだ。
そういうフレーズに並んでよく聞くのがOne for all , All for one
断じて、私はラガーマンではない。
むしろその手の球技は苦手な部類の人種だ。

ま、そういうのは置いておいて。

 

私たちは、とある方々と協力し1つの物、事をやり遂げる。
今年に入ってから2度3度と、その協力会社との仕事をする機会があった。
細かいチェックでミスを減らすなど、どこまでも万が一に備えた気配りと徹底ぶり
車の停め方を見ても(駐車は違うかもしれない)、整然と事がなされていく。
几帳面と表現すると安っぽいが、まさに几帳面な、これがプロかと言わんばかりの仕事ぶりを目の当たりにした。

 

ひょんなことから、その協力会社側のミーティングに参加させてもらった。
今日はこういう目的でこういう事をしたい。
この場面ではこう動くだろうから、こうしたい。
など、その日の動きについての打合せであった。
私たちが同席していても「ほうほう、そうやって動くのか」となるのみで、特段何かをするわけではない。
ミーティングの参加次いでにと、資料をいただいた。

はて、見てしまってもいいのだろうか、と思いつつ目を通す。

資料の最後のページは、その日関わる人たちの名簿だった。
何年もこういう仕事に携わっているであろう人たちが名を連ねている中、最後の行に私たちの名前があった。

私たちとその協力会社は、決して長い間一緒に仕事をさせてもらっている仲ではない。
なんならポッと出の輩ともいえるくらいの、3~4年という短い付き合いなのだ。

それでも、だ。

その日の仕事を共にやり抜くメンバーに、私たちの名前が入っている。

ポッと出の輩でも、プロ集団の仲間として入れてもらえている。
一緒にやっていこうというメッセージとも受け取れる。
その分、期待もされている。

期待に応えねばと、私は当然のごとく空回るの言うまでもない…

 

世の中にある良い物のほとんどが、みんなで作った物である事が多い。
車然り、住宅然り…
良い物・事というのは、1人の力では成しえない。
だからこそ、みんなで。