ICTの講師が研修内容を考えている時の頭の中

iPadやGoogleWorkspaceの研修講師を担当することになったときに、どうやって内容を決めているのか?
今後のために備忘録がてら言語化してみたいと思います。

”弊社が開発したアプリについてお話します!”とか”独自で考案した理論や方法論を説く”だと、ほとんどの人が知らないベースなので研修や講義がしやすいと思うのですが、iPadやGoogleWorkspaceなどICT関連の場合は、すでに「一般的に使われているもの」のため、知っている人は知っている、知らない人は知らないという二極化が起きています。

さらに、職場の新人研修や求職者訓練のように、みんなが同じスタートラインに立っているというわけでもなく…
学校の先生方にはICTに長けている人とそうではない人が、幅広くグラデ―ションのように存在していると捉えています。

ICT初心者先生に向けて入門編のわかりやすい内容にすると、ICT推進派先生には物足りない研修になってしまう…
かといって入門基礎部分を飛ばすと、ICT初心者先生に「わからない…むり…」と思わせてしまいかねない。
そんなジレンマを常に抱えながら、先方の担当者と打合せをして研修内容をつめていくのです。

このようにしてパターン化されてきた、研修内容の骨組みがこちら↓
・概念や理論、基礎知識
・基本操作+α 実践研修
・活用事例の紹介(先行事例がない場合は提案)
・質疑応答

ここに研修のメインテーマや対象者、訪問かリモートか(←ここ思った以上に重要ポイント)などの状況に応じて、肉付けと割合、配合を変えていく。

最終的には「よりどりみどり取り揃えてみたので、拾えるところを拾っていってください」という、ある意味割り切りの姿勢で臨むこと!です。
(参加者全員にとって満足のいく研修って、意図して達成できるものでもないと思う)