録音小噺

縁あって、再び台本を片手に声を録音することとなった。
今度は機材が豪華になり、よりホンモノに近い環境となる。
それっぽいマイクにポップガード(マイクにつける布の幕のようなもの)を取り付けて、いざREC

 

声を吹き込むといえば、声優を思い浮かべるところだが
こういう「言葉を正確に」伝える面ではナレーターという方が相応しい。

声優が正確ではないという意味ではないので悪しからず。

 

一通り、録音をしながら録音したモノのチェックをする。
流れてくるのは自分の声。
嫌ではないと言えば嘘になるがそんなことも言っていられない。

ちゃんと発音できてない・言い間違え、自身に厳しくチェックをしていく。
録音し終えた後に、言い間違えに気がついたりすることもあり、なんともやるせない。

時として環境も敵になる。
雨の音・風の音・人の話し声・車の走行音・エアコン、ありとあらゆる環境の音を
豪華になったマイクは拾ってしまう。
ある程度のノイズならば、後々消すことができるらしい。
自分が思う以上の音をマイクは拾うので、もしも録音をする機会がある人は
できるだけ無音の環境を用意することをおすすめする。

 

ちょうど2年前くらいにも、同じようなことを書いたのだが
改めて、自分の話し方のクセというものを実感することになる。

例えば「~できます」を「~できバす」と発音することが多いなどだ。
生来の鼻炎持ちが災いしてか、要所で音がこもることがある。

恐らく、普通に過ごす分には気にならないというより、気にしない。
そこまでハッキリ発音しなくても支障が無いからだ。
多少曖昧でも伝わってしまうのが、日本語の恐ろしいところだ。

 

興味本位で、声優がゲームをしている動画を視聴した。
なんと彼ら、OFFの時でも聞き取りやすい話し方をするのだ。
単純に、声が良いだけで声優やアナウンサーにはなれない。
しっかりとした技術がそこにある。

やはりプロは凄い。