ICT支援員に求められる力(理想)と賃金・報酬(現実)の差

午前中はICT支援員として入校し授業支援、午後は研修会の講師として別の学校に訪問という日があります。

ICT支援員でもICT研修の講師でも、共通して実感するのが「些細な疑問やわからないこと、日々困っていることなどを相談できる人やサポートしてくれる人がいる」ということが、思っている以上に大事だということ。

実際に授業をされるのは先生方。ICT支援員は裏方や影役として、先生方や児童生徒を支えている、まさに縁の下の力持ちというやつ(本当に地味で目立たないんです…)

ですが、ICT支援員に求められる知識や技術って…
教育や学習に関すること、ネットワークや環境に関することから、タブレットの基本機能、アクセシビリティ、GoogleWorkspace、MicrosoftOffice、Canva、プログラミング教育、情報モラル、情報セキュリティ、MDM…とそれはそれは幅広く、そして今もなお広がり続けているのです。

加えて、それなりに高いコミュニケーション能力まで求められるなんて…理想通りにできれば、それはもう立派な専門職だと思うのです。学校にただ”いるだけ支援員”から、多種多様なことに対応している支援員まで「ICT支援員(サポーター)」といっても色々いるようですが…

一つ言えるのは(あくまで一例ですが)最低賃金に近い時給で働くICT支援員に対して、先生方の質問や要望、機器トラブルなどに即時対応してほしいというのは、ムリな話ではないですか?対応できるまでには、それまで積み上げてきた経験や、学校にいる時間以外にも独学で勉強するといったことが必要です。

現場の先生方、ICT支援員、教育委員会との間に起こる何とも言えない微妙な空気って、このようなところから生まれていることもあるのでは?と、他社や他の自治体、学校などを見ていて推察するのでした…