リケーブル

「リケーブル」という単語に聞き覚えはあるだろうか。
リケーブル(re-cable)とは イヤホンやヘッドホンなどの、もともと付いているケーブルを別のケーブルに付け替えることを指す単語だ。
え、イヤホンも?と思うが、ケーブルが取り外せるイヤホンも存在する。(その分多少値が張るし、扱っているメーカーも限られる)

そもそも、リケーブルを行う意味は「音質の向上」にある。
ケーブルの素材や端子の素材・形状によって、音の聴こえ方に差が出てくる。
低音が増したり、音の篭り具合が解消されたり…
使われる素材には、銀メッキや純銀のものから金…と様々あるようである。
いっそリケーブル前提でイヤホンを購入する人もいるくらい、音質に拘る人にはある種必須事項とも言えるのがリケーブルだ。

5月中旬のことだ。
私もリケーブルというものを試してみたくなったので、実際にやってみた。

やってみたとは言っても、イヤホンではなくヘッドホンで、ヘッドホン本体とケーブルが分けられるタイプを使った。
しかも単純にケーブルを変えただけで、分解やはんだ付けなどは行っていない(分解はさすがに怖い)。
名付けて「お手軽」リケーブルだ。

本体に付属していたケーブルと既に持っていたケーブル、ヘッドホンと同じメーカーのケーブル
これら3本を用意した。
あとはケーブルを挿し換えるだけで良いのだが、ケーブルのジャック部分が太すぎてヘッドホンの挿し口に入らないという問題が発生する。
もうこれは、削るしかないな…とカッターナイフで端子に傷をつけないように、ジャック部分の樹脂を削っていく。
5ミリくらいは削った。
これで無事ヘッドホンにケーブルが刺さるようになったので、リケーブルは完了。
音質に関しては、完全に好みの問題だが、最終的に採用したのは「ヘッドホンと同じメーカー」のケーブルだった。
若干低音が強めに出てくるがバランスよく聴こえ、篭った感じもないので採用した。
が、この日の私の耳を信用できなくなってきたので、近々第二回聴き比べ大会を行うつもりだ。

 

充電やデータの移動の時に使うのもケーブルだ。
USB「ケーブル」、ライトニング「ケーブル」などなど。
時々、充電が上手くいかない・パソコン等から端末が認識しないという時がある。
こういう時もリケーブルをするとうまくいくことがある。(こういう時にリケーブルと言うかは別として)

身近な例としては、私のiPadだ。
Ankerや普段iPhoneで使えているケーブルでは充電もできず、パソコン側でも認識しない。
iPadに対応していると謳われているケーブルでもダメで、軽く頭を抱えた。
結果として、充電や認識することができたのは、iPadの箱に入っていたケーブルだった。
灯台下暗し。

というように、別のケーブルを試すとうまくいくことがある。
ケーブル自体断線している可能性もあるし、端子部が汚れていて…という場合もあるのだ。
上手くいかない時には様々な要因があるが、対処法のひとつとして
「リケーブル」のように、別の物を使ってみる、というのは有効な手段かもしれない。