ICTとICFについて(1)

医療、福祉、教育関係に携わる人ならば、一度は耳にしたことがあると思われる
WHOの【ICIDH(国際障害分類)】と【ICF(国際生活機能分類)】

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『ICFについて』  文部科学省HPより抜粋 http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/032/siryo/06091306/002.htm

障害に関する国際的な分類としては、これまで、世界保健機関(以下「WHO」)が1980年に「国際疾病分類(ICD)」の補助として発表した「WHO国際障害分類(ICIDH)が用いられてきたが、WHOでは、2001年5月の第54回総会において、その改訂版として「ICF(International Classification of Functioning, Disability and Health)」を採択した。
 ICFは、人間の生活機能と障害に関して、アルファベットと数字を組み合わせた方式で分類するものであり、人間の生活機能と障害について「心身機能・身体構造」「活動」「参加」の3つの次元及び「環境因子」等の影響を及ぼす因子で構成されており、約1,500項目に分類されている(ホームページ上では、第2レベルまでの分類を掲載)。
 これまでの「ICIDH」が身体機能の障害による生活機能の障害(社会的不利を分類するという考え方が中心であったのに対し、ICFはこれらの環境因子という観点を加え、例えば、バリアフリー等の環境を評価できるように構成されている。このような考え方は、今後、障害者はもとより、全国民の保健・医療・福祉サービス、社会システムや技術のあり方の方向性を示唆しているものと考えられる。

かなり、ざっくり説明すると
【ICIDH(国際障害分類)】では身体機能の障害や、疾病が始めにあり
それらが能力障害、社会的不利に繋がるという、マイナス思考で一方向的な考え方

【ICF(国際生活機能分類)】では生活機能全般を分類するものであり
個人的要素や社会的要素が、相互に影響しているという考え方
ということが言いたいんだと思う ざっくりしすぎ?^^;

というわけで【ICF】では
障害や疾病の有無に限らず、生きている全ての人々が対象となり
ICTでいうと、iPhoneやiPadなどのICT機器、ICT支援員、それらに係る法律やサービスなども
この【ICF】の構成要素の中に含まれることになるのです

前置きが長くなってしまったので、今回はこの辺で…