遠隔授業について思うこと

現時点では特別支援教育に特化したICT支援員ということで、世界的にみても数少ない職種なのかもしれません。
新型コロナウィルスの感染拡大を受けて、休校措置が延長された学校もあり(鳥取県内は今のところ通常通り)同時に遠隔授業(オンライン授業)についての話題が、毎日のように耳に入ってくるようになりました。

鳥取県内の特別支援学校では、これまでも入院中の子どもと学校を繋いで授業を行ったり、学校間をインターネットで繋いで交流を行ったり、学校行事に参加するといったことを行っていたので、ほとんどの学校にはすでに実績があり、私たちICT支援員としては特別な感じは全くないというのが現状です。

ただ、学校(一部病院にも)にはインターネット環境が整備されていますが、家庭にネット環境がない場合に”どうやって繋ぐのか?”というところが大きな問題の一つ。文科省のモバイルルーター貸与、でも通信費は自己負担で!(案)では意味がないよね…と思ってしまいます。

先生方もオンラインで授業をするとなると、通常の授業以上に準備に時間がかかります。しかも通常授業で自然発生してしまう”間”は、オンライン授業では子どもが考えている間以外はほぼ不要(この辺りはYouTuberの話の展開方法など、参考になるところが多々あるのでは?と思ってしまいます)なので、不必要な空白時間を作らないようにする工夫や、事前の綿密な教材準備が必要となります。(お時間があれば一度YouTubeで一般の方が、YouTuber気取りで 一人で話し続けているだけの動画を見てみるといいですよ。さすがにここでご紹介はできませんが、たった3分見るだけでも苦痛で仕方がないです…苦笑)

また、自宅や病院でも家族などの人の目がある場合と、全くなく一人で授業を受ける場合では、同じオンライン授業を受けていても集中力や楽しみ方に個人差が出てくるのではないか?と思っています。低学年の場合は、家族の誰かが側にいるほうが集中できたりすることも…この辺りは学校での授業態度と同様に見ない方がいいかもしれませんね。

長くなったので今回はここまでです。続きはまた…