ICT活用事例を見るときに気をつけること

”学校にタブレット端末が導入された”といっても、その形態は学校や地域によって様々です。端末がiPadかchromebookかWindowsタブレットなのか?端末と繋がっているインターネットは何なのか?端末の管理方法、フィルタリング、MDMは?教室にプロジェクタや電子黒板、大型モニタ、スクリーンが設置されているのか?

単純に教室の黒板がホワイトボードだった場合、プロジェクタの使い方から違うという…ハード面だけでもたくさんのパターンがあるけれど、これにソフト面(人的要因)も加わってくると”他校と同じ”ということは、ほとんどないように思えてきます(特別支援教育の場合は、障がい種も加わる)

これだから他校や県外のICT活用事例は参考にはなるけれど、同じように”うちの学校でもできる”と考えてしまうと、いざやってみようと思った時に乗り越えなければならないハードルや、臨機応変な対応と工夫が必要になります。

ICT活用の事例は、最初は端末や機器の使い方を参考にされると良いと思いますが、機器や操作に慣れてきたら、次は発想やアイデア、ICT機器を授業にどのように取り入れていくのか?といった視点をプラスして見てみることをお勧めします。←ここはあえて意識しないと”これならできる!”という、完全一致しか見えなくなってしまう自動脳内検索、もしくは脳内フィルタリングの怖いところ…

事例は参考にならないと思っている方や、事例を見たり聞いたりしていて「他校(他県)ではいろいろやっているんだな~」「へぇ~」以上、終了。。。となったら「どうしてそれをしたの?」「どうやって?」という言葉を後に繋げて考えてみると、また違った視点で見えるかもしれません(自分への教訓として記録)